出典元:セメント協会
(JIS R 5214)
廃棄物問題の解決を目指して開発されたセメント。都市ごみ焼却灰や下水汚泥を主原料としており、2001年には千葉県市原市で世界初の工場が完成し生産を開始し、2002年7月にJIS認定された。
エコセメント
出典元:セメント協会
(JIS R 5213)
火力発電所で石炭の燃焼時に発生するフライアッシュ(微粉状の石炭灰)の中でも良質なものを混合したセメント。ダム・港湾など水密性を要求される構造物に使用される。
フライアッシュセメント
出典元:セメント協会
(JIS R 5211)
製鉄所から出る高炉スラグの微粉末を混合したセメント。長期強度の増進が大きく、耐海水性や化学抵抗性に優れている。「ゆっくり固まる」セメント。ダム・港湾などの大型土木工事に使用される。
高炉セメント
出典元:セメント協会
(JIS R 5210)
中庸熱ポルトランドセメントより水和熱が低いセメント。初期の強さは低いが長期において強さを発現する。コンクリートの低熱性、高強度性、高流動性に対応するセメント。
低熱ポルトランドセメント
出典元:セメント協会
(JIS R 5210)
水和熱を低くさせたり、乾燥収縮が小さい、硫酸塩に対する抵抗性が大きい。この特性を利用してダムや大規模な橋脚工事などに使用される。
中庸熱ポルトランドセメント
出典元:セメント協会
(JIS R 5210)
短期間で高い強度を発現するようにしたセメント。例えば普通ポルトランドセメントが材齢3日で発現する強さを1日で、7日で発現する強さを3日で達成。この特性を利用し、緊急工事用、寒冷期の工事用、コンクリート製品用に使用。
早強ポルトランドセメント
出典元:セメント協会
(JIS R 5210)
土木・建築構造物の建設用として、全国どこでも入手できるもっとも汎用性の高いセメント。また袋物(25㎏)の入手も容易。国内使用率約70%以上。
普通ポルトランドセメント
セメントとは、コンクリートを作るための材料の一つで灰色の粉末です。現在セメントは、そのほとんどがコンクリートとして使われていますが、大別して「ポルトランドセメント」「混合セメント」「特殊セメント」の3つに分けられます。通常、私たちが目にすることが多いのは「ポルトランドセメント」です。
エコセメント
フライアッシュ
セメント
高炉セメント
中庸熱ポルトランド
セメント
低熱ポルトランド
セメント
早強ポルトランド
セメント
普通ポルトランド
セメント
原料は【石灰石・粘土・けい石・酸化鉄原料・石膏】など。日本国内で調達でき、多く使う石灰石は北海道から沖縄県まで全国各地に高品位の石灰石鉱山が点在している。
セメントとは?
セメント
ペースト
セメント
モルタル
セメント
 細骨材(砂)
コンクリート
セメント
骨材
 細骨材(砂)
 細骨材(砂利)
(注)おおよその質量比での配合を表示しています。
   上記以外に水及び必要に応じて混和剤料を加えます。

コンクリートとは?​

コンクリート工事では、固まった時点で強度などの所要の品質を確保する為に、使用材料の選定・材料の使用割合(配合)の決定、コンクリートの練混ぜ、運搬、打込み(打設)、養生などの各工程ごとに工夫が必要です。
また、コンクリートは所要の形状に正確に、かつ均一にできあがる必要がある為、打設しようとするコンクリートが、その方法に適した「作業性をもった軟らかさ」である必要があります。
セメントは、その殆どがコンクリートとして使用されます。コンクリートは「セメント・水・細骨材(砂)・粗骨材(砂利※)・混和材料」から構成され、これらをコンクリート中に占める体積とみると、もっとも多いのが粗骨材で、次いで細骨材、水、セメント、混和材料の順になります。※現在は砕石が主流です
セメントの販売形態

​セメントの75%が汎用性のあるポルトランドセメント。残りが混合セメントやエコセメントでいずれも

JIS規格に定められており、製造会社の違いにより製品の差別化はみられません。重量物で

あるがゆえに運賃負担力が弱く、全体の約80%が国内で消費されます。輸出は約20%です。

販売先の最終ユーザーは建設会社ですが、セメント自体が中間建設資材であるために

「コンクリート」という最終製品になるためには、生コンクリート製造業という業態にその殆ど

(約72%)を依存しなければなりません。

1875(明治8)年に我が国初めてセメントが製造されて以来、
技術開発が積み重なりセメント産業は「建設基礎資材産業」とし
経済成長と共に拡大してきました。

セメント原料が最終的にコンクリートとして
建物や都市開発に使われる過程をご紹介いたします。
生コンクリートは鮮度が命!
しかも生コンは練り混ぜ具合や配合が難しく、工事現場で作業員さんが作るのはもっと大変です。その為、生コン工場で大量に作ってから現場に運んだ方が効率も良く、良質な生コンが使えます。建設業界にとって生コン会社は必要な存在。しかし生コンの命はたったの90分!時間内に運ばないと使い物になりません。だから遠距離の運搬は不可能なのです。

その為、生コン工場は全国各地に散らばっています。その数3,000社以上!
平成26年度の出荷量は、94, 014, 483㎥でした。
※これは東京ドーム約76個分。
生コンは「セメント・砂・砂利・水」を練り混ぜた軟らかい状態のコンクリートです。
この生コンを型枠に流し込み固まると、床や柱などが出来ます。つまり生コンは、時間が経つと固まってしまうので、のんびりやっていたらダメ!「生コンは製造開始から90分以内に排出(生コン車)しなければならない」という規定があり、工場で練り混ぜられた生コンは90分以内に使うのが業界の掟です。
出典元:セメント協会
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